これまで,多くの患者さんや歯科医の方から「TCHの是正トレーニングをしているのだが,なかなか癖が抜けない」という悩みがこのホームページに寄せられました.詳しく聞くとどうやら是正方法を自分なりに解釈して行なっているらしいことが分かりました.意識的に「やめよう」と考えるだけでやめられた方はいません.この是正方法は行動療法と呼ばれる応用心理学の領域で,吃音や指しゃぶりなどの習癖を直す方法である,習癖逆転法と呼ばれる手法を応用して開発して是正法なのです.拙著「自分で治す顎関節症」にはその方法をイラストを示して説明していますが,その方法に従って忠実に行なわず自己解釈で行なっているかぎり癖から抜け出すのは困難です.今回,その辺りの詳しい説明を「TCHの直し方」に追加しました.TCH是正が上手くいかないと思われる方はご覧ください.